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1話 「南から来た男」
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相良 宗介 (男) |
男性6名 女性5名
6名〜12名台本(ナレ込みで) |
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最少人数でやる時には
下記の様なかぶり配役がいいかと・・・。 宗介と、かなめのかぶりは無理です。 林水&不良A 教頭&不良B(&C) 坪井校長&恭子 恵那&蓮 |
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坪井 「なんです、教頭先生?」
教頭 「(SE:ダンッ!机にリストを叩きつける)見て下さいこれを!!」
坪井 「校内修繕見積もり?ふんふん・・・
合計で43万5千円ですか。これは先月分?」
教頭 「先週分です!!あの生徒、相良宗介の仕業です!!
器物破損や授業妨害の常習犯です!」
坪井 「先生、彼の境遇は知っているでしょう?
幼い頃から、海外の危険な紛争地帯を転々と…
結果、平和な日本社会の常識に馴染めなくなっているのです」
教頭 「だとしても、彼の行動は常軌を逸しております!」
坪井 「だからこそ我々教育者は彼を導かねばならないのです」
教頭 「で、大目に見ると?」
坪井 「そうです」
教頭 「(疑いの眼差しで)校長、噂では彼の転入に際して
寄付金があったとか」
坪井 「関係ありません」
教頭 「相当な額だとか」
坪井 「関係ありません」
■早朝の昇降口・靴箱の前に女の子がいる
胸元の手紙を抱きしめる佐伯恵那
恵那 「(M)あなたが好きです・・・
真摯な眼差し、凛々しい横顔。
いつも遠くから見ていて、溜息を漏らしています。
こんな手紙でしか気持ちを伝えられない臆病者の私を笑って下さい。
でも、あなたの事を考えるだけで胸がはちきれそうになるんです。
心臓の鼓動を止められたら、少しは楽になるのに・・・
私の想いを受け止めて下さい。
放課後、体育館の裏で待っています。」
(▼下駄箱を開けると隙間に挟まっていた髪の毛が1本落ちる。
それに気づくわけも無く、恵那は手紙を靴箱へ入れる)
■登校中の中、門内に入る2人
かなめ 「ふぁ〜ぁあ〜〜・・・・・・んー・・・」
恭子 「眠そうだねーカナちゃん。また夜更かし?(^^)」
かなめ 「んー。夜中にやってたスタローンの映画が面白くってさー」
恭子 「最後まで見たの?」
かなめ 「んー。もうド派手な爆発がドッカンドッカンと・・・
(SE:爆発音・生徒の悲鳴)
恭子 「な・・・何・・・?」
(▼呆然の2人・かなめ、キッっと下駄箱に向かって駆け出す)
かなめ 「!」
恭子 「あ、カナちゃん!」
(▼昇降口 煙の中、盾の奥から顔を出す宗介)
宗助 「(無言)・・・・・・よし」
かなめ 「よくない!!(SE:ハリセンでスパーンと殴る)
朝っぱらから何の爆破よ!?
説明しなさいソースケ!!」
(▼髪の毛を1本掲げて見せる)
宗介 「誰かが俺の下駄箱を勝手に開けた形跡を見つけたのだ。
仕掛け爆弾の可能性があったため・・・」
かなめ 「あったため?」
宗介 「大事をとって爆破処分した」
かなめ 「(ニッコリ) あぁ、なるほど・・・
(怒・早口で) て、この平和な日本で靴箱に爆弾仕掛ける
キ○ガイがどこにいるってのよっ!!」
宗介 「君は甘い。つい最近もイ○ラム原理主義のテロリストが
郵便受けに爆弾を仕掛け、ア○リカ軍の高官を吹き飛ばした事件があった。
俺とて油断は許されない」
かなめ 「(被り気味)だからってこんな事していい理由にはならん!」
宗介 「だが千鳥、不審物の最も適切な処理方法はこうして爆破(する)」
かなめ 「(遮り)不適切よっ!だいたいあんたはいつもつも
・・・って、ん?何それ?」
(▼落ちてくるボロボロのラブレター。手紙に気づく二人。宗介手紙を掴む)
宗介 「手紙のようだが・・・」
かなめ 「あ、ホントだ・・・」
■生徒会室 座っている林水の奥、リストを読み上げる蓮
前に立っている宗介とかなめ
蓮 「負傷者13名、靴箱3つ、上履き40足、
下履き29足が全損。被害は以上です」
林水 「ご苦労、美樹原君。では諸君、この騒ぎを説明して貰おうか」
宗介 「会長閣下、自分が」
林水 「聞こう」
宗介 「はっ。
本日0815(ゼロハチイチゴー)時、自分が登校した所、
靴箱に異常を察知しました」
林水 「不審物かね?」
宗介 「肯定です。危険物の可能性があったため、
もっとも確実な処理方法を実施しました」
林水 「どのような処理を?」
宗介 「高性能爆薬による爆破処理です」
林水 「爆破、だと・・・?」
宗介 「はい」
蓮 「まぁ・・・」
かなめ 「ゴクッ・・・(生唾飲む)」
林水 「(さらりと)なるほど、それなら確実だ」
かなめ 「ぐぁはっ!(▼直立不動のまま超高速で倒れる SE:ドォ―――ン!)」
宗介 「どうした千鳥」
林水 「騒々しい娘だね、君は」
かなめ 「(▼パッと起きて早口で)
林水センパイ、ちょっと異常だとは思わないんですか!?
学校の靴箱を爆破する高校生がこの世界のどこにいるんです!?」
林水 「ここにいるではないか」
かなめ 「(▼頭をワシワシ掻く)あーもー」
林水 「どうも君には理解が不足しているようだな・・・
想像したまえ、例えば君の自宅に見知らぬ男から小包が届いたとしよう。
手にとってみると、中で何かがガサガサとうごめく音がする。
卑猥な悪臭や、ほのかな温かみでもいい。とにかくそういう小包だ。
さて千鳥君、それでも君はその小包を開けて中を見るかね?」
かなめ 「(ゲンナリ)開けません。捨てます」
林水 「そうだろう。ましてやそれが靴箱だったら
もはや爆破でもするしかあるまい」
かなめ 「そ、そーいうモンですか?(;´Д`) 」
林水 「そういうもんだ。
教職員は私が言いくるめておく。以上だ」
■昼休みの教室 宗介と千鳥
机上でボロボロの紙片並べる宗助
かなめ 「手紙読めそう?」
宗介 「ウム・・・(▼少し考える)
文面から察するに、これは敵意ある第三者からの手紙だ」
かなめ 「ああ?」
宗介 「いいか、この手紙はな・・・」
恵那 「(M)相良宗介。いつも遠くから見ているぞ。この臆病ものめ。
貴様の心臓の鼓動を止めて、楽にしてやる。
放課後、体育館の裏で待っていろ。お前を、殺す」
宗介 「などと言った内容に違いない」
かなめ 「なんでそーなるのよ!
だいたいこれ女の子の字でしょ」
宗介 「これは筆跡鑑定を逃れる為の偽装工作だ。
相手はプロかもしれん」
(※イメージ▼何か書いている筋肉隆々の男)
かなめ 「やだなぁ、そんなプロ・・・(;´Д`)
てゆーかコレ、ラブレターよ、やっぱ」
宗介 「なんだそれは」
かなめ 「(ドギマギ)えっ・・・やっ・・・つ、つまり、
あんたの事を好きな子がいるって事でしょ。
その・・・う、嬉しくないの?」
宗介 「よくわからんが、問題ない」
(▼宗介、教室のドアを開ける)
かなめ 「どこ行くの?」
宗介 「先手を打つ」
かなめ 「授業始まっちゃうよ、ソースケ!(▼ドア閉まる)もう・・・」
■放課後・体育館裏 植え込みに隠れた、かなめと恭子
かなめ 「まだ誰も来てないみたいね」
恭子 「ねえねえ、なんでカナちゃんが相良君の様子見に来てる訳?」
かなめ 「(しどろもどろ)そ、それは・・・あたしは学級委員で副会長だし・・・
きっちり見張ってなきゃいけない訳で・・・」
恭子 「(ジト目で見る)ふーん・・・」
かなめ 「(ムッっと)な、何よ。大体キョーコこそ何でついてきた訳?」
恭子 「(能天気に)あはは、面白そうだったから」
かなめ 「(呆れる)いい性格してるわね、あんた・・・。あ、来たみたい」
(▼歩いてくる恵那 フワッとなびく髪とスカート SE:キラメキ)
恭子 「あの人、1組の佐伯恵那さんって人だよ。
去年、学園祭のミス陣高で2位になったっていう・・・」
(▼かなめ少し不機嫌)
かなめ 「(顔を引きつらせつつ)あー。そうなの、ふーん・・・。
い、いかにも男ウケしそうな顔よね。どーせ頭は空っぽでしょ」
恭子 「勉強もできるらしいよ。学年末のテストで5番くらいだったかな・・・」
かなめ 「ううっ、くく・・・」
恭子 「でも肝心の相良君はまだだね」
(▼夕暮れの陣高 6時10分くらい)
恭子 「相良君来ないねー」
かなめ 「んー、もう2時間か」
恭子 「ふぁ・・・(眠) あたしもう帰ろうかな。カナちゃんはどうする?」
かなめ 「あたしは・・・もう少し待ってみる」
恭子 「じゃあまた明日ね」
かなめ 「うん」
■夜 一人淋しそうに立っている恵那
退屈そうに体揺らすかなめ。腕時計は8時12分を指している
かなめ 「最っ低ね、ソースケの奴・・・
あんまりじゃない、すっぽかしなんて・・・ん?」
(▼不良が歩いてくる フェイドIN)
不良B 「うわ、痛そー」
不良C 「死ぬって、下手したら」
不良A 「そしたらよー・・・お?女だ」
(▼恵那に近づく不良達、少し怯えてる恵那)
不良B 「おっほ、カワイイじゃん」
不良C 「こんな時間になにしてんのー?」
恵那 「あ、あの・・・」
不良A 「夜は怖いよー。ほら、俺らみたいなのがいるからさー」
不良C 「そうそう、例えばこんな具合に!(▼恵那に抱きつく)」
恵那 「や、やめて下さい!」
不良B 「うぉー、『やめて下さ〜い』だってよ!」
不良C 「あーやべ、もうたまんないっす」
かなめ 「ああ、なんて事・・・誰か・・・
えーい、くそっ!(▼隠れてた植え込みから飛び出す)
ちょっと待ちなさいよっ!!」
不良A 「ああん?(ドスをきかせて)」
かなめ 「うっ・・・ か、彼女イヤがってるじゃない!放してあげなさい!」
不良B 「そう怒るなよ」
不良C 「ちょっとフザケてただけだって」
不良A 「ホントは仲間に入れてほしいんじゃねえの〜?
(▼かなめの肩に手を置く)」
かなめ 「(ムッ)触るんじゃ・・・ねーわよっ!(殴)」
不良A 「ぶほっ・・・!(▼少し間) ってえ・・・」
不良B 「なんだこのアマ?」
不良C 「ふざけんなよ、あ!?」
かなめ 「(焦)あっ、つい…って、あ、あの、暴力反対。
心を開いて話し合いましょ―――!ε=ヽ(;><)ノ逃」
不良A 「待てコルァ!(▼かなめの腕を掴み引っ張り上げ、間近まで迫る)
なんだ、コイツもかわいーじゃん」
不良C 「ムイちゃえ、ムイちゃえ」
かなめ 「やっ!ちょっと!やっ!やめっ!やめて〜〜っ!!(叫)」
(▼発砲されるショットガン。不良Bの顔に直撃、吹っ飛ばされる)
不良B 「ぐぼおっ!!」
不良A 「へ?(キョトン)」
(▼続けて撃たれる)
不良C 「ぐおっ!!」
不良A 「ぐおっ!!」 (SE:ドサッ(倒))
かなめ 「な、何?」
宗介 「無事か、千鳥」 (▼声は聞こえるが姿は見えない)
かなめ 「へ?」
(SE:ガサッ ▼今まで完全に草に溶け込んでいた宗介が立ち上がる。
ギリースーツ姿。※迷彩服+草(?)付き。)
かなめ 「ヒッ!(驚)
ソースケ!?あんたすっぽかしたんじゃ・・・」
宗介 「いや、ここで待ち伏せていた」
かなめ 「まちぶせ!?」
宗介 「ああ」
かなめ 「佐伯さんを!?」
宗介 「そうだ」
かなめ 「まさか・・・そこで昼間から今までずっと・・・!?
その銃で狙ってたワケ・・・!?こんな女の子を・・・!?」
宗介 「肯定だ。俺の偽装は完璧だった。
そこの女が不審な動きを見せたら、すかさずノックアウト」
(SE:すぱーん!!(ハリセン一撃)
かなめ 「いたんならさっさと助けろ!!(怒)」
宗介 「不用意に姿をさらすほど、俺はおろかでは(ない)」
かなめ 「(遮り)愚かなのよ!このスットコドッコイがっ!!
ウラウラウラウラウラァ―――ッ!!」 (▼怒りのスタンピング)
恵那 「あ、あの・・・ホントに相良君?」
宗介 「いかにも、おれは相良宗介だ」
恵那 「で、でも・・・なんで・・・こんな・・・
相良君・・・私のラブレター読んでくれました?」
宗介 「(あっさりと)それなら爆破してしまった」
恵那 「ば、爆破・・・(よろめく)」
かなめ 「言っちゃった〜・・・(;´Д`) 」
宗介 「どうやら敵ではないようだが・・・お前の狙いは何だ?」
恵那 「ね、狙いだなんて・・・」
宗介 「隠すとためにならんぞ」
(SE:ジャキッ ▼ショットガンを構える宗介)
恵那 「!・・・・・・ひ、ひどい!。゜゜(。´□`)°゜。(▼駆け出す)」
かなめ 「ああ、気の毒に・・・(ゲンナリ)」
宗介 「妙な奴だ、被害妄想か?(判ってない)」
かなめ 「それはあんたよ!(SE:ハリセン1発)」
■翌日 朝の陣高
靴箱に来る宗介。またもや誰かが開けた形跡を発見
宗介 「(やれやれ)っ!?またか・・・」 (▼爆破の準備)
(SE:ハリセン1発)
宗介 「千鳥、何をする」
かなめ 「おはよ。爆破はダメ」 (▼宗介の靴箱に手をかける)
宗介 「いかん、危険だ」
かなめ 「そぉ?」 (▼一気に開けられる扉)
宗介 「!(ハッとする)
(身をすくめる)!・・・?(▼何事も無いので顔上げる)」
かなめ 「(平然と)どう、平気でしょ?じゃーね」
宗介 「?」 (▼靴箱の中には弁当とメモが・・・)
かなめ 「(M)昨日は助けてくれてありがと。これはほんのお礼。
ちゃんと栄養取らないと体壊すよ!謎のテロリストより」
宗介 「(微笑)テロリストか・・・」