ゼルダの伝説風のタクト外伝(二次創作)〜リト族の少女〜

 

諸注意

このシナリオは任天堂ゲ-ムキュ-ブ専用ゲ−ム「ゼルダの伝説風のタクト」の
二次創作シナリオです。本文中にはネタばれの部分もありますので、上のゲ-ムを
やってみようとお考えの人は読まないほうがいいですw
しかも、お話都合のいいように解釈して作者はすきかってやってますのでこういった作風を
理解しえないかたは読まないほうが身のためです。

今回のシナリオは一人称?で進んでますので( )がきの部分はナレ−タ−かねてますw
(用はナレ−タ−もすべてリンクなのでリンク役は大変よっとwマァガンバレヤ)


なお、、著作権は任天堂さんがもってますが
シナリオの公開、使用はblue_sonic_zeroに出来れば一言いってほしいなぁw

         
リンク
♀or♂
風のタクトをもつ緑衣を着た少年。
ガノンドルフに妹をさらわれ、妹を取り戻すために旅に出る。
配役表
ガノンドルフ
世界を滅亡させようと復活した悪の帝王。
力のトライフォースの暗黒面に魅入られてしまった。
赤獅子
古の都ハイラルの王。ガノンドルフの復活を予言しその意識を
赤獅子の船に移しガノンドルフを倒す勇者の道しるべとなる。
メドリ
リト族の巫女。神獣「ヴァル−」と会話することの出来る。
唯一の存在。リト族の族長の息子コモリのお世話係でもある。
大地の賢者
♀or♂
マスタ-ソ-ドに退魔の力を宿すことの出来る
二人の賢者のうちの片割れ。
テトラ
海賊の娘、実は知恵のトライフォースを持つゼルダ姫。


プロロ-グ
その昔、神々の力が眠るという、緑豊かな王国がありました。
ところが悪しき者に目をつけられ、闇に包まれてしまったのです。
その時、緑衣をまとった若者がどこからともなく現れ、
退魔の剣をふるって悪しき者を封じ、王国に光をとりもどしました。
人々は時を超えて現れた若者を「時の勇者」と呼び称えました。
そしてその話が語り継がれ、いつか伝説となったころ、、、

王国に再び災いの嵐が吹き荒れました。
勇者に封じられた悪しき者が、地の底より這い出てきたのです。
人々は時の勇者が再び表れてくれると信じていましたが、
勇者が現れることはありませんでした。
その後、王国がどうなったのか知るものはいません
国の記憶は消えようとも、伝説は風に乗り今も息づいています。
ある島では男の子が大きくなると緑の衣を着せ、お祝いをします。
あの伝説の若者のように勇気を知る者になれと願いを込めて。

ですが、、、、勇者とて、人の子であることを忘れては、、、いけません。


リンク(今、僕の手には一本の剣が握られている。剣の名前はマスタ-ソ-ド。
    地の底に封じられし、悪しき者を封印していた剣だ。
    悪しき者は剣の封印の力を自分の力を最小にすることにより潜り抜け
    この世界によみがえってしまった。封印自体に、、、罠を仕掛けて、、、)

〜魔獣島 ガノンドルフの居室〜

ガノン「ふん、、そんな剣に我を封印する力などあるものか!!」

リンク「そんな!赤獅子の王は確かにいったんだ!この剣でなら倒せるって!」

ガノン「フ、ふふふふわぁぁっはっはっはっはっはは!」

リンク「なにがおかしい!!」

ガノン「お前のバかさ加減がだよ!!勇気ある少年よ」

リンク「!?」

ガノン「確かに、その剣が完全ならば我を封印することは出来たかも知れぬ。
    だが、、その剣はすでに死んでおるのだ!」

リンク「なんだと!!」

ガノン「お前は沈んだ古の都「ハイラル」でなにをみた?」

リンク「、、、、」

ガノン「石のように固まっていた魔獣どもがその剣を引き抜いたとたん動き出しはしなかったか?」

リンク「!!」

ガノン「知識がないということはおろかなことよな?勇気あるものよ。
    痴れ者め!!その剣こそが封印の剣、そして退魔の剣「マスタ−ソ−ド」だ!」

リンク「マスタ-、、、ソ-ド、、、?」

ガノン「そんなこともしらなんだか!その剣は、我を封印していたものだ!」

リンク「そんな、、、」

ガノン「我は自ら自分の力の殆どをあの封印の地、ハイラルに残してきた、何故だと思う?」

リンク「そんなことしるものか!」

ガノン「ならば教えてやろう、マスタ-ソ-ドは封印の能力を持つ剣だがその威力は巨大なる
    魔にしか効かぬ!我は自分の力の殆どを捨て去ることによりその網目のような
    封印の隙間よりこの世界に復活したのだ!!」

リンク「ならば!!いまだって!!」

ガノン「無知とは、、時に罪だな勇気あるものよ。お前がその剣を抜いたとき。
    私が捨て去った力は我が手中に戻るよういくつか罠を仕掛けておいたのだ!!」

リンク「そんな、、、それじゃ、、、それじゃ!!」

ガノン「絶望にうちひしがれるがいい勇気ある痴れ者よ!さぁ!遊びはここまで!!」

リンク(ガノンがそういって僕の頭に手をかけた。僕はなすすべもなくされるがままになっていた。
    僕は、、、、ただ妹を、、救いたかっただけなのに、、、)

テトラ「なにやってんだい!このまぬけ!!」

リンク「、、テトラ?」

テトラ「いいいいいやぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

リンク(テトラが、ガノンドルフに攻撃を仕掛けていく、、だめだよテトラ、、
    そいつは倒せないんだ君まで、、、そう思った刹那、僕の意識は深い奈落の底に
    落ちていった)

〜洋上〜

赤獅子「リンク、、聞こえるか?リンク?」

リンク「赤獅子、、、」

赤獅子「すまなかった、、、退魔の剣マスターソードは死んでいたのだ、、、、」

リンク「テトラは?」

赤獅子「彼女は、、テトラなどではない、我が娘、ゼルダ姫なのだ」

リンク「?」

赤獅子「この世界に語り継がれている伝説をしっているか?」

リンク「、、うん」

赤獅子「あれは伝説などではなく、、事実なのだ、、、」

リンク「!?」

赤獅子「一度は倒したガノンドルフだったが、また目覚めてしまった。
    人の心に悪心が芽生える限り、そして奴の手に力のトライフォ−スがあるかぎり
    奴は何度でも目覚める、、」

リンク「それじゃ!何度やっても無駄じゃないか!!」

赤獅子「仕方なく、、私は、、苦肉の策をとった、」

リンク「?」

赤獅子「退魔の剣、王国の守り刀、マスタ-ソ-ドにすべてを託したのだ、、、
    だが、、それもうまくはいかなかった、」

リンク「なぜ?」

赤獅子「物事はすべてにおいてその対価を支払わねばならん、、封印する物が巨大であれば
    巨大であるほど、、その代償は大きくなる。確かにマスタ-ソ-ドはガノンは封印した」

リンク「、、、、、?」

赤獅子「だが奴の部下までは封印し切れなかったのだ」

リンク「!」

赤獅子「日々増える犠牲者に、私は耐えられなかった。ゆえに、国の民をすべてほかの土地へ
    逃がし、、、私は王城ハイラル共に自らもまた封印となったのだ。
    だがそれも気休めでしかなかったようだ」

リンク「そんな、、、」

赤獅子「私はいざというときにそなえこの赤獅子の船に自分の意識を移した、いつか地上に
    魔の手が迫るとき、、巨悪を倒す勇気あるものを導くために、、」

リンク「、、わかったよ、赤獅子、、でもテトラがゼルダ姫って?」

赤獅子「テトラは、、わしの遠い子孫なのだ、そしてその身には知恵のトライフォースが
    埋め込まれておる」

リンク「トライフォース?」

赤獅子「巨大な力、、それを持つものには繁栄と富が約束される、、だが三つ揃わなければ
    力はバランスをくずし、、」

リンク「悪の魔の手に、、、おちる、、」

赤獅子「そうだ、、、。今ですら強大なガノンドルフにこれ以上の力は持たせられぬ
    テトラ、、いや、ゼルダ姫はあのハイラルの封印の剣の間へ隠してきた。
    だが、ガノンに知恵の波動を知られてしまった以上見つかるのは時間の問題だろう」

リンク「そんな!!剣だってないのに、、それじゃ!!」

赤獅子「あんずるなリンク、私に思い当たる節がある。退魔の剣マスターソードは二人の賢者の
    祈りがあって初めて機能する、、退魔の力がはたらかぬいま、、賢者たちの身になにか
    あったと思うべきであろう」

リンク「それじゃ、、すぐ!その賢者のところへ!!」

赤獅子「うむ、、リンクよ!風のタクトを振るうのだ!!」

リンク「風のタクトよ!汝が主が命令す、いま疾風の唄を我に!」

リンク(でも、、時はすでに、いや、退魔の力が失われた事実が、何を意味するかは
    ぼくも、、きずいていたんだ 、、、)

〜大地の賢者の島〜

大地の賢者「悲しむことは、、ありません、、、」

リンク「だって、、あなたは!」

大地の賢者「私の肉体はすでにありませんが、、この世界にも私の子孫がいます、、
      正確には、、子孫というより同じ魂をもつ者、、ですね」

リンク「同じ魂?」

大地の賢者「そうです、、あなたに時の勇者と同じ魂の輝きを見るように魂は輪廻転生を
      繰り返します、この世界、、いやこの時代にも私と同じ魂の輝きを持つ者がいるのです」

リンク「、、、」

大地の賢者「私の魂はこのハープ、、同じハープを持つ者を探し大地の唄をその者に
      聞かせてください、そうすれば、、きっと自らの使命を思い出すでしょう」

リンク「一つだけ、、、聞かせてください」

大地の賢者「何でしょう?」

リンク「あなたはずっと、、このくらい洞窟の中で退魔の唄を歌ってきた、、、
    もしも、、もしも、、新しい大地の賢者をみつけたら、、その人は?」

大地の賢者「私と同じように、、この洞窟で、、退魔の唄を唄い続けるでしょう、、」

リンク「、、、、、暗い洞窟で、、ずっと一人で?」

大地の賢者「そうです、、リンク、、あなたには心当たりがあるのですね?」

リンク「、、、、」

大地の賢者「無理強いは、、できません、、ですがリンクその者に、選択の機会は与えてください」

リンク「嫌に決まってる!!だって、、彼女はこれから幸せになるべき人なんだもの!!」

大地の賢者「あなたに、、任せます、、ですが、リンク。もしもマスタ-ソ-ドが退魔の力を
      宿せなかった時、、被害は広がっていく一方でしょう。あなたの大切な人にも
      被害は及ぶのですよ?」

リンク「ぐ、、う、うぁぁぁぁぁぁぁ!」

赤獅子「リンク!!」

大地の賢者「、、、嫌われてしまいましたか、、、」

赤獅子「すまぬ、、大地の賢者よ、、嫌な役を背負わせたな、、」

大地の賢者「気にしないでください、赤獅子の王よ。それが私の役目なれば、、
      私はあの少年が好きです、、まっすぐで曇りなき眼(まなこ)
      一度も私から目をそらさなかった」

赤獅子「純粋であればこそ、、つらいであろう、、、」

大地の賢者「勇者には、、勇者にしか出来ぬ決断があるのです」

赤獅子「うむ、、、」

大地の賢者「、、、、少し長く、いすぎたようです、、もう、、もどらねば、、」

赤獅子「すまぬ、、、つらい思いばかりさせる」

大地の賢者「赤獅子の王よ、、」

赤獅子「なんだ?」

大地の賢者「私は、、またあの若者に会えるでしょうか?」

赤獅子「遠き時の環の接するところで、、かならず」

大地の賢者「ありがとう、、赤獅子の王よ、あなたともまた遠き時の環の接するところで、、」

赤獅子「安らかに眠れ、、大地の賢者よ、、」


〜竜の島リンクの回想〜

リンク(確かに、、僕には心当たりがあった、
    僕の旅の中で一番思い出に残っている女の子、名前はリト族のメドリ。
    リト族はその一族の守護獣ヴァル-の力で体に羽を持つ種族だ。
    メドリは早くに両親をなくした天涯孤独な少女で一族の守護獣「ヴァル−」の
    巫女だった。
    ガノンの手に落ち凶暴化した守護獣をたった一人で鎮めようとした勇気は僕の心の
    中で、、今も息づいている、彼女の暖かさを僕は、、絶対に忘れない、、)

メドリ「私は、、天涯孤独の身だから誰も悲しんでくれる人はいません、でも私を引き取って
    育ててくださったコモリ様のお婆様、「先代のヴァル-の巫女様」から私はコモリ様の
    世話をおおせつかりました。ご飯も、服もちゃんといただけました。今、、私が
    出来ることはこの命に代えてもコモリ様や一族のみんなを守ること、、
    私は守護獣ヴァル-様を鎮めに行きます」

リンク(そういって彼女はまだ生え揃ってもいない翼で必死に凶暴化したヴァル-を鎮めにいった
    一族の族長ですらどうにも出来なかった難題を解決したのは彼女だった。)

メドリ「リンク様は世界中を旅して回っているのでしょう?いいな、、私もいつか世界を見てみたい」

リンク(ヴァル-を鎮めた夜、、彼女と二人で散歩した竜の島の砂浜での一言は僕には忘れられない
    僕には、故郷にばぁちゃんがいる、そして妹も。でもメドリはたった一人なんだ。
    あったかいスープの味もやさしい手のひらも知らないんだ、、)

メドリ「私は、この島でハ−プを鳴らしてリンク様の旅の安全をお祈りしますね」

リンク(そういって、、メドリはやさしく僕にキスしてくれた。でも、、僕は今、
    竜の島に、、、いる、、、)


〜竜の島〜

赤獅子「いくか?リンク?」

リンク「うん、、大地の賢者様がいっていたんだ、、選択の機会は与えろって
    何でだろう、、僕、大地の賢者様には、、」

赤獅子「?」

リンク「なんでもない、、いってくるよ!赤獅子。
    僕はそういって赤獅子の船を蹴った。」

赤獅子「歴史は、、魂の輪廻は繰り返すか、、リンクよ、、、、」

リンク「僕が竜の島に着いたとき、、メドリは丘の上でハ−プを引いていた」

メドリ「ル〜ル〜♪」

リンク「メドリひさしぶりw」

メドリ「きゃ!リンク様!!驚かさないでくださいよ!!もう、、、」

リンク「ごめんwでもずいぶんうまくなったねw思わず聞きほれてしまったよw」

メドリ「そうですか?wずいぶん練習したんですよwあ、コモリ様にはお会いになりましたか?
    先ほど所用で出かけてしまわれたんですが、、
    最近では身の回りのことすべて自分でやられるようになって、少し、さびしいんですけどw」

リンク「へぇwあのコモリがねぇwあ、あのね、、メドリ」

メドリ「ハイ?w」

リンク「もう少し、、ハ-プを聞かせてくれないかな?」

メドリ「はづかしい、、ですけどリンク様がそうおしゃるなら」

リンク「僕は、、メドリの弾くハ-プを聞きながらいつの間にか涙を浮かべていた。」

メドリ「リンク様?」

リンク「ん?あ、ああどうしたの?」

メドリ「それはメドリが聞きたいです。どうされたんですか?」

リンク「あ、いや、、なんでもないんだ。」

メドリ「でも、、」

リンク「なんでもないったら!!」

メドリ「(o;TωT)o" ビクッ!」

リンク「あ、、ああ、、ごめん、、でも、、本当になんでもないんだ、、」

メドリ「なら、、いいのですが、、」

リンク「メドリ、お願いがあるんだ」

メドリ「なんですか?リンク様のお願いならなんでもききますw」

リンク「僕のタクトをみて、、ハ-プを弾いてくれないか?」

メドリ「リンク様タクトなんてもってらっしゃるんですか?わぁwうれしいw」

リンク「それじゃ、、、いくよ。」

メドリ「はいw」

SE 大地の唄

リンク(僕が大地の唄の指揮を終えたとき、、メドリは、急に倒れこんでしまった)

リンク「メドリ!!」

リンク(僕は倒れたメドリを抱き起こすと必死で呼びかけた、激しい後悔の念が僕を襲う
    僕は、、、きっとこの先の結末も知っている気がした、、)

メドリ「う、、うん、、、」

リンク「メドリ!よかった、、」

メドリ「リンク様、リンク様は、、私を迎えに着たんですね、、、」

リンク「、、、、うん。でも、、でもいいんだ!メドリがやりたいようにしてくれていいんだ!」

メドリ「ずいぶんとお悩みになったでしょう?」

リンク「そんなことない!だってメドリはヴァル-の巫女だもの!!大丈夫、きっとほかの
    手段だってあるし、ぼくがつよくなれば、、」

メドリ「リンク様」

リンク(そういうと、、メドリは人差し指を僕の唇に当てた)

メドリ「夢の中で大地の賢者様からすべてをお聞きしました、、これは運命なんです」

リンク「メドリ、、、」

メドリ「あなたが、、どれだけ苦痛だったかもすべて、、何故、、ヴァル-様に逢わなければ
    いけなかったのかも」

リンク「う、、泣」

メドリ「私は、、、たとえリンク様がとめても行きます」

リンク「、、メドリ、、、」

メドリ「なかないで、リンク。これが最後じゃない。きっとまた会えるから。
    さぁ、リンクつれていって大地の賢者の島へ。コモリ様が御用時から戻られる前に
    彼には、、、私はただのお付きでいいんです、、」

〜大地の賢者の島〜

リンク(僕はきっとこの結末を知っていた、、なぜかはわからないけどそう思うんだ。
    はじめて大地の賢者の幽霊を見たときにひどく懐かしい、そしていとおしい気持ちが
    こみ上げてきた、魂の輪廻は、、繰り返すのだとあとから赤獅子の王が少しさびしそうに
    ポツリといった)

メドリ「リンク、泣かないで、私はこの島であなたのためにずーっとハープを引き続けるわ
    あなたの旅が、幸せであるように」

リンク(僕は、、赤獅子の船にのって今日も旅をする、、耳を澄ませばメドリの奏でるハ-プの
    音が聞こえてくるようだった。僕がメドリに抱いていた気持ちが初恋だと知ったのは
    それから、、ずっと、、後のことだった)

        ゼルダの伝説風のタクト外伝(二次創作)「リト族の少女」完


                       声劇しやすいように一部設定を変えてあります。